リルケと薔薇
美しい薔薇がまた咲きました。
同じバラでも、どうして毎年花の咲き方や花の形が違うのでしょうね。
今年は中心部分が少し濃い目のピンク色で花びらが何重にも重なっています。
可憐な薔薇にうっとり。
数日後にはパラパラと花びらが落ちていく
この見頃の薔薇を撮らずにはいられません。
詩人リルケが薔薇を歌ったいくつかの詩句の中に
おまえのみずみずしさが
時折これほどわたしたちを驚かすのは
幸福な薔薇
それはおまえが自分のなかで、内部で
花びらに花びらを重ねて休らっているから。
夏 それは数日のあいだ
薔薇が生きているのと同じ時間を
生きること、
薔薇の花開いた魂の
まわりを漂うものを吸収すること。
薔薇を愛した彼は摘んだ薔薇の棘に刺されたのがもとで、
白血病となって亡くなったそうです。
薔薇はそのような詩人の生の営みのまたとない比喩であって、
その詩の意味を理解することは難しいことですが、
なんとなく今日の薔薇を眺めていると、
リルケがその優雅な美しさを詠っているのではないかとも思える。
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