美しい花には毒がある
数日前のある晴れた日、近くの東京都薬用植物園に散歩の道すがら立ち寄った。
この時期は春の薬草の花がたくさん咲いていて、多くの人が訪れていました。
植物園の一角には厳重に柵をめぐらした場所があり、ケシの花が咲いていた。
ケシは有毒植物でアヘン法により栽培が禁止されていて、柵越でしか見ることができません。
柵の中には八重咲きのケシやパンジーのようなアツミゲシが咲いていました。
毒と薬は背中合わせといわれるように、鎮痛、鎮咳薬の製造原料でもあります。
薬草の花は大木から、小さな草花まであり、どれも花は小さめで可愛いです。
その中でひときわ群生しているスズランを見つけ駆け寄ってみると、
意外にも有毒植物で、誤食により心臓麻痺がおこる・・・と書かれています。
このスズランは“ドイツスズラン”と命名されていましたが、
日本のスズランも同様の作用があると書かれているのを見て恐ろしくなりました。
美しい花には、棘があったり毒があったりするものもあります。
東洋医学の漢方薬は薬草を原料にしているものが多いので、安心していたけれども
植物を扱う時は気をつけないといけませんね。