淳一の世界
戦後、美しい生き方を提案した中原淳一(1913~1983)が今、クローズアップされている。
雑誌「それいゆ」(1946年)「ひまわり」(1947年)を創刊、監修。
表紙を飾る少女の大きな瞳が印象的、その顔も時代と共に変化してゆく。
私が小学生の時、同じクラスに足が不自由な女の子がいて、
この子がとても絵が上手で、少女漫画の主人公をよく紙に書いていた。
その絵が欲しくて、クラスの女の子はみんな順番待ちで、手に入れていた。
自分も書いてもらった紙を見て、一生懸命模写しょうとしたが、やっぱり彼女の真似はできなかった。
スタイリストでもあった淳一が言っていた言葉の中に
こんな一節があります。
《毎年、スカートが長くなったり、短くなったり、そんなものを身につける新鮮さもうれしいものです。
しかし、ちょっとした興味本位な思いつきや、
無責任に作り上げられた風潮がとかく幅を利かす世の中にあって、
「そんなの古い」と簡単に片付けてしまえないものもたくさんあるはずです。
いつまでも古くならないもの。
それこそが“もっとも新しい”ものだとはいえないでしょうか。
人生はスカートの長さではないのです。》
レトロな古着を上手に着こなしている人を見ると、カッコいい、進歩的ねと
感じることがあります。
人と比べたり、流行を追って真似をしていているだけでは、自分らしさがだんだん失われていくような気がします。
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