セント・アウグスティヌス修道院跡
セント・アウグスティヌス修道院は、ローマ教皇から布教のため派遣された聖アウグスティヌスが597年に創設。
16世紀にヘンリー8世によって出された修道院解散命令の後、閉鎖され、現在では殆どが廃墟となっていますが、正門だけが完全な形で残っていました。
ビジターセンターで、日本語のオーディオガイド(無料)を借り、修道士たちの暮らしぶりをしのばせる修道院跡をゆっくり時間をかけて歩きました。
前方に見える建物は、修道士たちの食堂でした(復元されたもの)。夏は1日に2回、冬は1回だけの貧しい食事で、冬はとても寒く、礼拝の後は寝るまで、写経を毎日くりかえしていたそうです。
礼拝の祭壇の跡ですが、解体されたとき、ここの石は二束三文の値段で売りに出されました。僅かに残った石や買い戻された石で復元され、当時の面影がわずかに残っています。
祭壇の前の空洞から見えるこの景色。本当に美しい光景でした。
積み上げられたガレキの城砦にはいろんな色の花が咲いています。
私はこの景色を見た瞬間、ほっとしました。
そして、今回の旅の中で一番忘れられない写真となりました。
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