アンティーク・レース
更新の作業も終盤に近づいていますが、今週は卒業式などの行事も多く、春分の日、振替休日を控え、何かと落ちつきません。更新は来週初めにUPの予定でおります。
そんなわけですので、画像UPまでは、アンティークにまつわる話など・・・少しでもお伝えできればと思っています。
アンティークレースは、奥が深く、研究者の文献や資料を調べないことには、真実に近い知識は得られません。
アンティークレースに関する本を読んでいると、時間も忘れてしまうほど興味がわきます。
16世紀から18世紀にかけて、レースは富と権力の象徴で、女帝や公爵夫人の嫉妬や贅沢は、華なやかさからは想像できない暗い面もあったようです。
細くて繊細な糸を使い作られていくレースが、日に焼けてダメージを受けないように、ほんの少しの明かり採りから漏れる光を頼りに、凍える手に息を吹きかけながら、名もなきレース職人達はその生涯をかけて王侯貴族のためにレースを作り上げてゆきました。
あまりに目を酷使したために30歳くらいで失明したりする人も多かったくらい過酷でした。
腕の良いレース職人を奪い合うために無理やり連れ去ったりと、素晴らしいレースはどんな事をしても手に入れたい、貴族達のステイタスシンボルであった訳です。
しかし18世紀末に起こったフランス革命の時に、高価で素晴らしいレースの数々は焼き討ちに会って失われ、1780年以前のレースは殆どフランスには存在しません。
フランスのニードルレース
アンティークを手にする喜びは、それを作った人や、最初に所有した人と時代を超えて心を共有することができる気持ちになれることです。
昔のレースは、作るのが大変だから、にせものはないと言われています。
この言葉は何事にもかえがたいもので、私も安心してご紹介できるのです。
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