悲しみ
ゴールデンウィークの初日。昭和の日。
激動の昭和の時代を生き抜いてこられた、同じマンションの方が亡くなられ、お葬式に参列しました。享年84歳でした。
年齢を聞けば、そんなに驚くことでもありませんが、3月まではお元気でした。それが4月になって入院されて、医師から‘余命3週間’と本人にも告知されたそうです。
親しい知人がお見舞いに行かれた時、ふと病室のカレンダーを見ると、その3週間目の日付に○印が付けられていたそうです。
前日まで、お話もされていたそうですが、まさにその○印の日の未明に逝かれました。
あまりに突然亡くなってしまったことに、親しくしていた住民は驚くばかりです。
温厚で立派なお人柄の人で、とても大勢のマンション住民が参列していました。
同じマンションといっても、お互いのことはほとんど知らないのが、都会では普通ですが、私のマンションは有志でクラブを結成して、そのなかに色々なサークルをつくって活動しています。
ゴルフ、野菜作り、花壇整備、歩く会、旅行、映画観賞、囲碁、見学会など・・・。
そのクラブのお蔭で、一人暮らしの高齢者や中高年の人たちはリタイア後も、日々の暮らしをご近所さんと楽しむことができます。
都会での暮らしは、田舎のお隣さんとは違って、普通はお付き合いがありません。
私達のクラブのような会があるマンションは珍しいとのことです。
遠く離れて暮らされている息子さんが謝辞で、亡くなったお父さんがこのマンションに越してきてからの17年、仲間と楽しく暮らせたことを感謝されていました。
一週間ほど前に、故人は「先に行って待ってるよ」と奥さんに言われ、奥さんは「長く待たせないわ」と応えられたそうです。
私達は少しでも残された奥様の支えになっていかなければと思っています。
そういえば「人」という字は誰かに支えられていますね!