マネとモダン・パリ
毎日たくさんのご来店ありがとうございます。
楽しみにご覧いただいているお客様も多いので、
「今日はちょっと休憩」と思いながらも頑張ってしまいます。
先日、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催されている「マネ」展をみてきました。
エドゥアール・マネは1832年にパリのブルジヨア家庭に生まれ、1883年に51歳で亡くなりましたが、モネやルノワールら印象派の画家たちとも交流し、影響を与えたものの、彼自身は印象派展には生涯参加することはありませんでした。
当時、スキャンダラスな作品として非難を浴びた有名な代表作の「草上の昼食」「オリンピア」は今回のマネ展で観ることはできませんでしたが、私はパリのオルセー美術館で何回かみています。
この仕事を始める前に、オルセー美術館に足しげく通った時期がありまして、
有名な絵画は殆ど見ているはずですが、印象に残っているのはわずかです。
当時、「草上の昼食」はオルセーのメインコーナーにあり、その横に「笛を吹く少年」があったように記憶しています。
三日間、オルセーに通いました。
マネには上記の2点の作品以外にも興味がそそられる作品があります。
黒を多用したマネの代表作「すみれ色の花束をつけたベルト・モリゾ」。
彼のモデルになった美しい女性モリゾは自身も画家でしたが、後に印象派に参加してマネのもとを去ります。
胸元につけたすみれ色のコサージュ。
黒い衣装に、小さく輝いていました。
パリと同様、常に新しい姿へと変わり続ける都市、東京。
その中心部にある三菱一号館美術館の開館記念展にマネが選ばれました。
後方にそびえるのは一体開発された丸の内パークビルです。
都市というキーワードでマネの作品を鑑賞すると、すっと理解できるかも知れません。
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