ベルギーダイヤモンド
梅雨の晴れ間が覗いた7月の初日ですが、あいも変わらず蒸し暑さが続きます。天気予報通り、午後になると、雲行きがあやしくなり、大粒の雨がポツポツと降り出し、やがてザーと夕立のように降ったら、止んでしまう。
買付けより帰国して、はや2週間になりました。時間が経つのは早いもので、もうすっかり普通の生活に戻っていて、商品撮影をしていると、買付けの日々のできごとが遠い昔のように思われます。
ベルギーはレースやチョコレート、ビールだけではありません。ベルギーダイヤモンドも有名で、アントワープやブリュッセルにはダイヤモンド博物館があります。
13世紀初頭以来、ヨーロッパとアジアの貿易が盛んになり、インドのダイヤモンドはイタリアのヴェネツィアを経由してブルージュに入り、市民によって研磨方法が発明され、ブルージュはダイヤモンドの貿易の中心地となりました。
しかし、ブルージュの運河に泥が堆積して、14世紀末ごろから貿易の中心がアントワープに移り、黄金時代を迎えました。
一粒のダイヤモンド、世界中の人がその純粋な美しさに心を奪われます。
私もブリュッセルのあるダイヤモンド専門店に入り、色々見てきました。日本語が堪能なオーナーの手には数個のダイヤモンドの指輪がはめられ、ネクタイなどもエルメスや超一級品ばかり。「どうして、そんなに高級品ばかり身につけているの?」と日本語で尋ねるとステータス(社会的地位・身分)といいました。
店内の客は私一人だった為、自分がいかに上流階級と深いコネクションを持っている人間か、はなし続け、案の定、旅の記念にといくつものダイヤモンドを見せはじめ、執拗に勧めました。
私が気を留めたアンティークのブレスレットは免税扱いとかを素早く計算して、実質、日本円で29万とのこと。150年前のものだと盛んに説明しますが、とても信じられませんでした。
私は婚約指輪のダイヤモンドで充分でしたし、目の保養のつもりでしたから、もともと買う気なんかなかったのです。
アントワープの良心的なアンティークショップで、素敵なペーストガラスのジュエリーを見つけました。このデザインと細工、ダイヤモンドと比べて見劣りしないと思います。
ジュエリーは高価なものがいいとは限りません。
自分の装いに似合うもの、楽しめるものを選んでください。
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