アルルの遺跡とサン・トロフィーム教会
8月の終わりを告げるような、晴天の一日、こんな日は南仏のアルルを思い出す。
アルルの町は小さいが、何しろ見所が多く、全部廻るのは一日では無理、できれば数日滞在して町外れまで散策してみたい。
日中は強烈な太陽が照りつけ、エネルギッシュな町の雰囲気が感じられ、ゴッホの好きな黄色い壁が、渇いた空気を運んでくれる。
北国生まれのゴッホは光と影が狂おしいまでに迫ってくるこの町に魅了され、2年間の滞在中に300点をこえる作品を完成させた。
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アルルには2つの世界遺産があります。
円形闘技場と古代劇場、サン・トロフィーム教会
ローマ時代、2万人以上の観客を集め、血なまぐさい闘技が行われた場所、ローマのコロッセオと同じように、いかにもローマ風の建築物です。
ここでは、音楽祭や闘牛が行われ、最上階まで上がると、アルルの町の全景が見えます。
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円形闘技場の近くに、プロヴァンスで最も美しいロマネスクの教会のひとつである
サン・トロフィーム教会があります。正面の彫刻は1995年に7年間の修復を終え、12世紀当時のままによみがえったようです。
入り口のアーチの部分には『最後の審判』が描かれていて、キリストの下部の左には、天国へ昇って行く人々が並び、右側は地獄におくられる人々が鎖につながれて火にやかれている。日本でも、お寺さんで地獄絵をみて、悪いことをすると閻魔様に舌をぬかれると言われ、手を合せたものです。中世の人々も、これを見て素朴な信仰心を奮い立たせたのでしょう。
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*** 明日はニール近郊のガルドン川にかかるローマの水道橋
世界遺産 ポン・デュ・ガールです。
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