モシュリンヌのお話
10月初日よりイギリスに買付けにいきます。
その関係で、次回の更新を少し早めにUPしますので、メルマガ通信及びサイトのインフォメーションをチェックしてくださるようにお願いします。
6月のプロヴァンス、リル・シュル・ラ・ソルグのアンティーク市で思いがけない出会いがありました。「モシュリンヌ」のペンスタンドで、本当に珍しいものです。
状態も比較的よく、二度と探せないものです。
このお品を見つけたとき、はるばるソルグに来た甲斐があったとおもいました。
昔の人はペンで手紙を書いたものです。
今ではメールが主流で手紙を書くことさえ忘れてしまった現代人ですが・・・
文献によると、もともとは1860年代にすずかけの木でつくられた蝶番付きのかぎたばこの箱がはじまりで、その艶のある仕上げが人気を博し、お土産用の小箱にと展開されていきました。これらの箱はすべてモシュリンヌと言われる木工品で、スコットランドの南西地方の小さな街Mauchlineで1933年までつくられていたそうです。
地元の材料だけでは足りず、オリーブの木を輸入して製作し、フランスへ輸出していました。だからフランスの蚤の市なんかでは「オリーブの木箱」と呼ばれているわけです。
残念なことに1933年以来ぱったりと生産が途絶えてしまいましたが、
それでも愛好家が多くて、今でもファンの集いがあるそうです。
こちらはイギリスのアンティークフェアで見つけたツバメ柄のモシュリンヌ。
スライド式の手鏡です。大変珍しいアイテムで、鏡はわけありですが、ツバメのモチーフは綺麗に残っています。
こんなお品、あんなお品すべて一期一会の出会いとご縁です。
すばらしい出会いに感謝して次回の更新の準備をはじめます。
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