映画の中のアンティーク
関東地方も梅雨入りになり、冷たい雨となりました。
新商品アップには、沢山のご来店ご注文ありがとうございます。
この場をかりて、お礼申し上げます。
世界は欧州の経済不安、リビア情勢。。。と不安定な状況が続いていますが、いつの時代になっても人々は心のよりどころを求めています。
今、私自身アンティークの販売を通して、そのことを強く感じています。
5月の下旬のある日、渋谷の映画館「イメージ・フォーラム」で、「三重スパイ」というフランス映画を鑑賞しました。
1930年代のパリを舞台にロシア・フランス・ドイツの駆け引きの渦中にあった実在のスパイ事件をベースに、フィクションを織り交ぜて製作されたものです。
スパイ映画といえば緊張感あふれるアクション大作戦やロマンスが定番ですが、この映画はそういう要素が殆どない地味な物語で、いきなりパリの主人公のアパートの食卓から始まる。
ギリシア人の美しい妻アルシノエがホウロウのポットからコーヒーをカフェオレボウルに注ぐ。このポットとカフェオレボウルは当店で紹介したお品と殆ど同じ形で、驚きました。
私の興奮は最後まで、冷めやまず、30年代の女性の装い、アクセサリー、
パリ郊外の静養先の別荘のインテリアや家具、調度品。。。。
1930年代半ばのヨーロッパの動乱の中にあっても、人々の生活は、その時代の豊かな暮らしを求め、決して希望を失っていなかったこと。
時代に翻弄されながら、最後には抹殺されていくさまが丁寧に描かれた作品です。
古い時代を背景とした映像には、色々なアンティークが出てきます。
アンティークファンにはとても興味がそそられますので、そんな映像にも留意して見れば映画がもっと好きになります。
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