女神像のお嫁入り
20度と4月並の気温となった週末
お客様がリクエストされていた女神像を車に積んで、国立に出かけました。
依頼のT様は以前ご紹介した女神像を1体のみご購入できて、その顔に一目惚れされていました。
昨年の買い付けで同じショップで再会して、数日前の開梱で再び我が家に迎えたのですが、
またすぐにお嫁に行ってしまいました。
お客様とは面識はありませんが、家が近いこともあり、国立で会うことになり、
車を駐車場において、ショッピングカートに入れて、大学通りをコロコロ引いて行きました。
昭和28年にオープンした国立では有名な老舗“ロージナ茶房”で
お茶をしながらお話することになりました。
はじめてお会いするTさん。。女優の余貴美子さん似の知性あふれる美しい人で、
発する言葉の1つ1つが、感性があり、とても素敵な女性でした。
お家には沢山のアンティークをお持ちとのこと。
特にフェイス物が好みで、たとえば絵画は風景画より人物画がお好きとのこと。
三体並べた女神像の中から1体選んでくださるものだと思っていたら、
どのお顔も気に入ってしまわれ、とうとう三体ともお買い上げくださいました。
彼女はカフェのデスクの上で、一番に両手を頬にあててこの子が欲しい(左端)
そして、この子は左の頬が膨らんでいる。(真中)
この子は右のほっぺが膨らんでいる(右端)
やさしく顔を撫ぜながら三体とも気に入ってくださったのです。
同じフェイスでもよくよく見れば顔立ち愁いも異なるのですね!
出合った学生街のカフェ「ロージナ茶房」50年前から一橋大学の学生や先生、著名人の行きつけの喫茶店、
あの元都知事石原慎太郎さんも一橋大学生だった頃よく来ていたらしい。
「太陽の季節」もここで執筆したのかしら?
玄関近くのフロントには三笠宮殿下ご夫妻の写真も飾られていました。
親子2代、3代に渡って愛され、それぞれの歴史、思いでを飲み込んでここに建ち続ける
このお店のように、 これからもずっと女神像が愛されますように。
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