イギリスの鉄道について少しお話します。
私は買い付けの足はレンタカーを使わずに、鉄道、バス、タクシーで移動しています。
日本の買付けのバイヤーさん(男性、ご夫婦やスタッフさん)は殆どの方がレンタカーを借りられます。
かって鉄道の便が悪いスコットランドを廻った時は、さすがエジンバラでレンタカーを借りました。
夫は大学時代、自動車部に所属してラリーも経験していて運転も上手ですが、年々視力が弱くなり、
私とて日常は運転は大好きなのですが、飲酒しても運転OKの英国では、命の方が大切と思い運転はしないことにしています。
鉄道の旅もなかなか面白くて、車窓からみるイギリスのカントリー風景は絵葉書以上に美しいです。
点在する丘の中腹に見える小さな家々、それもまた車とは違ったゆったりと流れる時間です。
ロンドンには8つのターミナル駅があり、主要都市を網覇しています。
大きな駅には電光掲示板の時刻表があり、それによってホームが決まります。
出発時間が近づけば、掲示板で確認すればいいわけです。
たとえば6月に行ったHungerfordは★印になり、プラットホームはまだ表示されていません。
日本の鉄道との大きな違いは、往復切符を買うと、行き先にもよりますが、
片道切符と同じくらい安いということ。
そして、時間帯によって値段が大きく変動することです。
通勤時間帯(ラッシュ時)は非常に高く、その上下の時間帯はとても料金が安いです。
それは、フライトでも同じで、イギリスの空港からヨーロッパに飛び立つ飛行機は早朝、
五時頃はかなり安くなります。
以前わたしが一人で渡英していた頃、
駅の窓口でヨーク行きの往復切符を買って、待合室のベンチで時間待ちをしていたところ
隣のおばちゃんの切符を見て驚く! ゚ ゚ハッ!
ヨークよりはるかに遠いニューカッスル行きなのに、とても安いのです。
そのおばちゃんシニア割引でもあるのかなあ。。と思い私の切符を差し出し確かめると。
「それはおかしい、私が窓口のスタッフに掛け合ってあげるから、一緒について来なさい」と言われ、
彼女が駅員に談判してくれたら、半額になりました。
なんだか、その仕組みがいまだによくわからないのです。
駅でのトラブルはストレスのもと。そんな時お奨めは「ブリットレイル・パス」
4種類の有効期間があり、期間内なら英国鉄道が乗り放題のパス。
ユーロスターも割引料金で利用可能です。
これさえあれば、面倒な切符も買わずにOKで、近場より遠くに行くほど得します。
これらのパスは現地では購入できないので日本の旅行代理店でご購入ください。
通過する駅、よく聞いた地名もあり、途中下車しなくても街の雰囲気が伝わって来ます。
湖水地方に行くには、いくつもの駅を通過します。
Sheffieldはシルバーの産地で、ホールマークにもよく登場します。
Oxenholme(オクセンホルム)はケンダルの近くの町ですが、小さな田舎の駅で、
こんな小さな駅からロンドンへ乗り換えなしでいけるなんて想像がつきませんでした。
小さな駅ほど、地元の子どもたちや、学生、大人が乗車するので、待合室の日常的な会話や情景がまた素朴でいいなぁ( ^ω^ )
なんて思うのですが・・・
心の中は「ずいぶん遠くに来たものだ!」といつも日本が恋しくなる。u_u。