オールド・ノリタケ
明治20年頃から、ヨーロッパの陶磁器にもひけをとらない日本製の陶磁器が海を渡りました。
東西の美意識を見事に融合させ、西洋人の人々を魅了したオールド・ノリタケと呼ばれる
斬新な作品集は、当時の人々の夢があふれています。
次回、ご紹介のオールド・ノリタケの名品は、イギリスで買付けたものですが、
アンティークフェアの中でもひときわ豪華で目がとまるのは日本製のノリタケ。
裏の刻印、銘を見なくても、すぐにわかります。
品質デザインともに欧米と肩を並べる作品を生み出そうと、フランスから素地やティーカップなどを輸入、
パリ万博や欧州各地の製陶工場を視察して、西洋の洗練されたデザインと技術を研究し、
「金盛り」や「コバルト」の技法も習得、
そこに日本独自の「盛り上げ」技法を加えるなど、
夢となみならぬ努力の末に生まれたのがオールド・ノリタケです。
コバルトブルーが鮮やかなドレッサートレイ&セット
手描きの薔薇に繊細な金盛りが施された逸品です。
ハンドペイントの薔薇が何とも可憐なデイッシュセット
100年もの歳月を経て、私の手によって里帰りした名品です。
近日中にご紹介しますので、
日本の様式美を極めた繊細優美な作品をご覧になって下さいませ。
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