冬の時間~クリストリウム絵画の発見
平年の冬とはちょっと違う気候に戸惑いながらも、冬時間は流れていきます。
新春セールも終わり新たな気持ちで更新をはじめています。
晴天の日もあれば、どんよりと曇った冬空の日もあり、とかく冬時間は鳥が鳴くわけでもなく色で言えばグレイのイメージですが、
私は冬時間が結構好きです。
静まりかえった部屋の中で本をめくったり、調べものをしたり、ぼんやりと過去のことや先のことを考えたり、、、、
その内、薄暗くなり夜になる。なんだかほっとして一日が終わる。
たわいのない日常に、時々ここちよい刺激が走ります。
先日の骨董ジャンボリーで新しい発見
前々から知りたかったクリストリウム絵画の裏側はどのようになっているかの疑問です。
クリストリウム絵画は当店でも販売して来た絵画で、
その技法は、曲面ガラスに印刷画を貼り付けその上からオイルペイント(油絵)で
色付けされた手法で、イギリスのヴィクトリア時代に流行した美術絵スタイルです。
イギリス在住の店主がクリストリウム絵画の割れたガラスの破片を見せてくださって、はじめてガラスの裏側を見たのです。
裏側はこのようになっていました。


単純な彩色の油絵が表のように繊細に見えるのは、まだまだ幾重もの工程をたどるとのことです。
手彩色の美しさと奥行のある幻想的な遠近感を感じさせる不思議な魅力はこんなところから生まれるのでしようか?
アンティークは奥深いですね!
そして考えれば考えるほど迷路にはまってしまいます。

クリストリウム絵画は私も大好きですが、背景が暗くて絵柄がいまいちで買い付けには至らないものが多いです。
画像は私が気に入っている「母と娘」のクリストリウム絵画
ヴィクトリア時代の貴族の母と娘、、、子供たちのファッションにも注目です。
近々ご紹介します。